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Prestige

日々の記録。

コンビニ人間 / 消滅世界

book

コンビニ人間

今年の芥川賞。発売早々読んだのですが記事にしていませんでした。 

コンビニ人間

コンビニ人間

 

 主人公は、おそらくなんらかの発達障害をもった女性。幼少期から「普通でない」思考回路の持ち主で、大学時代コンビニバイトを始めたことをきっかけに、生まれて初めて社会との接点をもつ。それから18年間、就職もせずにコンビニバイトを続けていたが、ある日新人バイトとの出会いをきっかけに、安定した日常が揺らぎ出す…

彼女からみた「社会」の有り様が兎に角独特で、「普通でない」人の視点から私たちの社会を覗くことで、「当たり前」であることの異質さが浮き彫りになっていきます。正直、玄人好みの作品ではないでしょうか。この独特の視点を文学作品として楽しめるか、あまりに非日常なこととして受け入れられるかは、日頃から純文学を読み慣れているかに依存する気がしています。

消滅世界

村田沙耶香の作品をもうひとつ。

消滅世界

消滅世界

 

 コンビニ人間より、わかりやすい起承転結になっています。読書秋雨感のない人でも読みやすいかと。

舞台はパラレルワールド

「ヒトは科学的な交尾によって繁殖する唯一の動物である」

人工授精の研究が進み、セックスは行われなくなった。特に夫婦間のセックスは近親相姦と認められるようになった。恋愛は昔のセックスの名残であり、アニメや漫画、本のキャラクターに対して恋愛感情を抱くこともある。

そんな社会で「両親のセックス」により生まれてきた主人公は、自分の性のあり方について悩みながら成長していきます。

生物としての本能を失いつつある人間たちのグロテスクな末路を、ご堪能あれ。

前代未聞の「日本の未来を予言する衝撃作」。